ヨガが冷え性に効くときいて始めてみたものの
「あまり効かないな」
「シャバーサナで冷え切ってしまう」
「全然冷え性が解消しない」
と、感じてはいませんか?
一体どうすれば冷え性が改善するのか。毎年冷えと戦っている女性は多いですよね。
今回は、長年冷え性に悩んだ、現役ヨガインストラクターが身体の冷えについてお伝えします。冷え性を解決するきっかけになればうれしいです。
そもそも体はなぜ冷えてしまうのでしょう?
家にじっとしていると足先から冷えてしまうこと多くありませんか?
暖かい時期でも、雨の日などは足元が冷えると寒く感じますよね。
冷えを感じない暖かい体になりたいと私も長年思ってきました。
いつもポカポカしている人は、なぜ暖かいのでしょう?
まずは、体の仕組みについて考えてみましょう。
体の熱は中心を守っている
体は重要な機能がある部位を守るようにできています。
つまり、体の熱の多くは内臓と脳を守るために、胴体と頭部に集まるようになっているのです。
手先や足先は、熱を放散するための機能が備わっています。
体の中から温度が上がらないと、手先や足先まで温まりません。
つまり、体の中から冷え性を改善する方法を考える必要があります。
手先や、足先だけ温めても、体全体が温まらないと、ぽかぽかとした体にはならないようですね。
体の水分や血液の流れが悪い
体の水分や酸素を送り、身体中を巡っているのが、リンパ液と血液です。リンパ液と血液の流れが悪いと手先、足先は温まりにくくなります。
運動不足や水分不足、飲み会の参加など、不生活が続くと体の巡りが悪くなり、冷えを感じる場合も。
暖かいお風呂に使ったり、リラックスする時間を設けたり、体のケアを考えて手先、足先まで温まる体にしたいですね。
冷える原因は複合的
生活習慣や食習慣など、いくつかの原因が合わさって、冷え性となっているために、冷え性は改善が難しいです。
冷え性の直し方がいろいろとあるのも、原因がたくさんあるからですね。
全てを行うことは大変でしょう。まずは、自分の冷え性の一番の原因を見つけることが、改善の一歩となるでしょう。
冷え性改善に向けてできることは?
冷え性改善に向けて、何をしたら良いのか、必要なポイントをみていきましょう。
- 体の中から温まる
- 筋肉量を増やしてあげる
- 睡眠をしっかりととる
- 体を冷やさない
- 深呼吸を心がける
意識をすれば、すぐにできることもありますね。
それでは、ひとつひとつ詳しくみていきましょう。
体の中から温まる
体の中心を冷やさないようにしましょう!
冷えやすい手先や足先は、熱を放散してくれる場所です。
つまり、体の中心が温まれば、手や足にも温度が伝わっていくということです。
冬場にお腹を温めたり、暖かい食べ物を食べると体全体が温まりやすくありませんか?食べ物を食べると消化をするために、体の中に熱が生まれます。その作用で体が温まります。
ホッカイロなどでお腹を温めることでも、体の中心部の温度が上がり、手先、足先まで温まります。不用意に冷たい物を飲んで体を冷やしたり、手先足先が冷え込まないようにすることが大切です。
筋肉量を増やしてあげる
筋肉を動かすことも熱が生まれる体の仕組みの一つです。
寒いからといって、じっとして小さくなっていても温まりません。冷えを感じた時は交感神経が優位になっている可能性もあります。ウォーキングやヨガなどで、リラックスしながらカラダを動かしましょう。
寒くなるとぶるっとふるえるのも、体が筋肉を動かすために行なっています。
動くことが少ないと足先が冷えやすいですよね。股関節周りや足の指先をしっかりと使って、カラダを温めましょう。
睡眠をしっかりととる
寝ている時間は体がぽかぽかしてくると思いませんか?
朝起きたては、足が冷たくないと思います。
睡眠にはいるために、カラダに溜まった深部の体温を下げて、手先足先を温めます。良い睡眠をとれている時は、カラダの巡りがよくなると言えるでしょう。
寝ている間は、成長ホルモンがでて、カラダを回復させる働きが備わっています。大事な睡眠時間を削りすぎては、日々の疲れがたまり、体の回復がどんどん遅れてしまいます。
緊張は交感神経を優位にして、末端の血流障害も起きやすいです。睡眠でしっかりとした休息をとることは冷え性の解消につながります。
体を冷やさない
そもそも冷え性の人は、同じ体勢で長時間いることも多くありませんか?同じ姿勢で動かないでいると、カラダの水分や血液の流れが悪くなりやすいです。
仕事で座っていることが多いなら、こまめにケアをしましょう。水分をしっかりと取り、定期的に動くことで冷え過ぎないように心がけるのがおすすめです。
〈体を冷やす行為〉
- 冷たいものを飲む
- ストレスが多い
- 早食いなど食生活が乱れている
- じっとしている
おしゃれのために足やうでを出していたり、忙しいからと手軽に食べれる物ばかり食べていては、体を冷やす原因を続けているようなものです。
冷え性は生活習慣が作ったとも言えます。まずは、根本的に体を冷やさないことを考えましょう。
呼吸をしっかりとする
カラダの調整機能を担っているのが、自律神経です。呼吸は、自立神経を整えるのに効果的。
座りっぱなしで猫背でいると呼吸が浅くなりがちです。自立神経を整えるためにも深呼吸を定期的に行いましょう。
また、呼吸をする時には、横隔膜や肋骨周りの筋肉を使います。しっかりと動かすことで、体の中心が温まりやすくなります。
ヨガは冷え性の改善に効果的?
ヨガをして冷え性が治った方はいます。しかし、全ての人が改善に繋げられているわけではありません。
冷え性の改善のためには、日々の生活を振り返り、何が冷えの原因となっているかを突き止める必要があります。
日々の改善に加えて、ヨガをすると効果的です。
ヨガには以下の効果が期待できます。
ヨガの呼吸は体を温める
ヨガの呼吸は体の内部を温めてくれます。
また、ストレッチの刺激によって、血流やリンパの流れを良くしてくれるでしょう。
レッスン終わった後に温まったなと感じる方は、改善が進んでいるということです。
呼吸は横隔膜⇨筋肉を動かします。
体の中の熱を作ってくれると共に、背骨支える筋肉などの体幹を鍛えることで、筋肉不足も少し解消できます。
自立神経を整えて、体を温めよう
ヨガは、リズム運動や、呼吸によって、自律神経を整えてくれます。
血管の収縮を担っている自律神経が正常に働くことで、必然的に体を温める作用もよくなるでしょう。なぜなら、副交感神経は血管を拡げ血行を良くしてくれるからです。
ストレスや不規則、運動不足な生活は、自律神経が乱れがちです。生活にヨガやストレッチ、運動を取り入れて、自律神経を整えることをおすすめします。
自分にあった、冷え性対策をとろう
冷え性の原因はいくつかあるので、自分にあう冷え性の改善方法をとる必要があります。
自分の中で冷え性となる一番の原因を探ってください。
冷える原因を知ること
- 食生活の乱れ
- ストレス
- 運動不足
- 生活スタイル
生活を乱していても「いつものこと」と、変えようとしなければ、冷え性も変わりません。
若い時はさほど気にならなかったことも、年齢と共に辛さが大きくなります。冷えに繋がる原因を探って生活を見直してみましょう。まずは自分が試せることから始めてみるのがおすすめです。
睡眠や運動!自分が好きなことから
冷え性の改善に向けて、ヨガやウォーキング、睡眠改善など、自分が始められるものからスタートしましょう。カラダが温まる時間が増えれば、心とカラダが喜びます。
ゆっくりと食事をするのも良いでしょう。時間をかけることでしっかりと消化をしてくれます。
睡眠時間を削ることや体を冷やす行為を、できるだけ減らして過ごしてみましょう。
冷え性改善に取り組んだ結果
ヨガを続けてきたことで、足先が温まりやすくなり、芯から冷えを感じることはほとんどなくなりました。私もかなり長い間冷え性を改善できませんでした。なぜなら、仕事での疲れをきちんと癒してあげてなかったからです。
夜更かしや食べ過ぎは、若い頃は全く気にも止めませんでした。若いと回復力が高く気にする人が少ないのも事実です。
ヨガを日常に取り入れることで、冷え性はグッと改善しました。白湯をたくさん飲むことも大切にしています。
体が疲れている時や遊びすぎた時、ストレスを強く感じた時などに、冷えは感じやすいです。疲れている時はのんびりと日向ぼっこしながら仕事をしています。
冷える原因と状況を考え、自分にあった冷え性対策組み立てていきたいですね。
参照1:冷え症の生理学的メカニズムについてhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/15/3/15_227/_pdf
参照2:若年女性の冷えと食及び生活習慣との関連 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/26/4/26_197/_pdf
参照3:冷えと自立神経 https://www.jstage.jst.go.jp/article/ans/59/1/59_10/_pdf